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ベトナム南部の旅 (横井弘海)

 南シナ海に沿って、南北3000キロを超える細長い国土をもつベトナム。北部、中部、南部で、気候や風土は大きく異なります。11月から4月の乾季は、南部でも暑さが多少ゆるみ、過ごしやすい季節を迎えます。 ベトナム南部の多彩な魅力を7回に分けて紹介いたします。

7.ベトナムの花、ハス

ハスはベトナムの国華です。

 ベトナムには美しいものがたくさんありますが、国花のハスの花は特別です。大きな緑の葉の間に、ふっくらとピンクの花びらを広げる清楚な姿を、国のいたるところで見かけます。池に咲く本物の花だけでなく、国営ベトナム航空のロゴマーク、民族衣装のアオザイに縫い込まれた刺繍、ホテルのレセプションのフラワーアレンジメント、お寺の供花に加えて、レストランで出されるハスの実の砂糖漬けやハスの実入りのあんみつ「チェー」、ハスの花の香をつけたハス茶、薬局で売られている滋養強壮の漢方薬など、まさにハス尽くし。ハスの花を意味する「リエン(Lien)」という名前の女性もたくさんいます。


ベトナム航空の機体にもハスの花

 ベトナム人にとってのハスは、日本人のサクラのような存在なのですね。

 もちろん花には季節があります。ハスの花が咲くのは6月から7月。郊外で車を走らせていると、畑一面に花が咲き乱れる風景に出会うことがあります。そこでは、たいてい花をバックに記念撮影をしている人たちがいて、中には、グラビアか何かの撮影なのか、ハス畑にモデルの女性が裸足でずぶずぶ入って、ポーズを取っていたりします。

 「ハスは泥より出でて、泥に染まらず」という中国の昔の言葉がありますが、すっくと立って咲いている大きめのハスの姿は、何故か日本のハスより凛としているように見えます。

 リピーターになる人の多いベトナム。ハスの花を見るツアーも催行されていますので、花の季節にもマスト・ゴーです。


 

取材協力:ベトナム航空、ビンパール・リゾート・フーコック

横井弘海(プロフィール)

 慶應義塾大学法学部卒業。テレビ東京アナウンサーを経て、フリー。司会、インタビュー、講演、執筆活動を続ける。駐日大使のインタビュー番組と連載がきっかけとなり、海外観光取材を開始。訪問国は約70ヵ国。著書に朝日新聞社刊「大使夫人」。NPO法人ハートtoハート・ジャパン理事


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