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ベトナム南部の旅 (横井弘海)

 南シナ海に沿って、南北3000キロを超える細長い国土をもつベトナム。北部、中部、南部で、気候や風土は大きく異なります。11月から4月の乾季は、南部でも暑さが多少ゆるみ、過ごしやすい季節を迎えます。 ベトナム南部の多彩な魅力を7回に分けて紹介いたします。

5.メコンデルタの都市カントーの水上マーケット

こんな船で出迎えてくれる

 メコンデルタは長さ約4800キロのメコン川下流の三角州、あるいはメコン川流域に広がるベトナム南部地方を指します。水に恵まれた肥沃な土地で、フランス統治時代に水田面積が一気に広がり、国内の半分以上の生産量を誇る米どころです。麺や春巻きの皮のライスペーパーの産地もこちら。


カントーの野鳥保護区にはこんな鳥が数万羽いる。

 メコンデルタ最大の都市カントーは、ホーチミン市から西へ160キロ。経済、文化の中心地ですが、自然も豊かで、数万羽のコウノトリが羽を休めるバンラン野生生物保護区などが郊外の田園に隣接しており、のんびりした町です。

 川のほとりに立つコロニアル風のヴィクトリア・カントーに宿を取り、水上マーケットやライスペーパー工場を見学する朝食クルーズに参加しました。


 朝6時には暑い日差しが照るカントーですが、船上は極めて優雅。10人足らずの客が船内でバイキングの朝食を楽しみながら、時に船首のデッキに出て涼風に当たったり、川の両岸に立つ高床式の家並みを眺めながら、人々の生活を垣間見たり。船に並走するように飛ぶトンボも気持ちよさそうです。

 30分も南下すると、川幅いっぱいに無数の船が止まっていました。「カイラン水上マーケット」に到着です。収穫物を積んだ農家の小型ボートが大型卸売船に近づいて活発に取引するところを見学船が取り囲みます。卸売船が取り扱うのは果物と野菜が主で、バナナならバナナを船の上に吊るして目印にしています。観光客が買うのもOK。ベトナムの人々の暮らしが、水とともにあることを実感するクルーズです。


 

取材協力:ベトナム航空

横井弘海(プロフィール)

 慶應義塾大学法学部卒業。テレビ東京アナウンサーを経て、フリー。司会、インタビュー、講演、執筆活動を続ける。駐日大使のインタビュー番組と連載がきっかけとなり、海外観光取材を開始。訪問国は約70ヵ国。著書に朝日新聞社刊「大使夫人」。NPO法人ハートtoハート・ジャパン理事


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