キレイ・ライフスタイル(旅)

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ベトナム南部の旅 (横井弘海)

 南シナ海に沿って、南北3000キロを超える細長い国土をもつベトナム。北部、中部、南部で、気候や風土は大きく異なります。11月から4月の乾季は、南部でも暑さが多少ゆるみ、過ごしやすい季節を迎えます。 ベトナム南部の多彩な魅力を7回に分けて紹介いたします。

3.フランスが残した美味しいもの

 フランス統治時代の置き土産ともいえる美味しいものもあります。フランスパン、コショウ、ビール、そしてコーヒー…。

 特にコーヒーの生産量は今や世界第2位で、多くは輸出に回りますが、緑茶やハス茶を好んでいた地元の人々が、今はコーヒーも楽しみます。

 サイゴン大教会からサイゴン川に向けて約1.8キロにわたるショッピングストリート「ドンコイ通り」にも、おしゃれなカフェが多くあります。人気店のひとつ「チュングエン・コーヒー」の2階建ての店内は、カジュアルな内装。終日にぎわっていました。

 店のおすすめのコーヒーは、その名も「クリエイティブな心のエネルギー(energy for creative mind)」。コーヒー豆を大別すると、アラビカ、ロブスタ、リベリカの3種がありますが、こちらは、リベリカの亜種で幻のコーヒーとも呼ばれるエクセルサ、そしてアラビカ、ロブスタのブレンドです。


ベトナムコーヒー

 店では運ばれてきたコーヒーのセットを自分でドリップしました。甘いコンデンスミルクの入ったカップの上に一人分のアルミ製のフィルターを載せて、コーヒーに湯を注ぎます。湯の量は「これだけ?」と思うほど少なく、出来上がりはエスプレッソより濃いめ。

 一口飲んで、「んーん」と大きく息を吸い込むと、まろやかな香りとカカオ70%のチョコレートのような甘みが鼻腔から口の中全体を満たしました。飲み終えてクリエイティブになったかどうかはわかりませんが、ガラス越しに見下ろしたドンコイ通りを「さぁ、また歩こう!」と思える元気をもらいました。


 

取材協力:ベトナム航空

横井弘海(プロフィール)

 慶應義塾大学法学部卒業。テレビ東京アナウンサーを経て、フリー。司会、インタビュー、講演、執筆活動を続ける。駐日大使のインタビュー番組と連載がきっかけとなり、海外観光取材を開始。訪問国は約70ヵ国。著書に朝日新聞社刊「大使夫人」。NPO法人ハートtoハート・ジャパン理事


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