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ベトナム南部の旅 (横井弘海)

 南シナ海に沿って、南北3000キロを超える細長い国土をもつベトナム。北部、中部、南部で、気候や風土は大きく異なります。11月から4月の乾季は、南部でも暑さが多少ゆるみ、過ごしやすい季節を迎えます。 ベトナム南部の多彩な魅力を7回に分けて紹介いたします。

1. 活気あふれるホーチミン

 ホーチミンは、いるだけでエネルギーを感じるような街です。成田からベトナム航空で空路約6時間。フランス統治時代に整備され、「プチパリ」と呼ばれる美しい街並みには、サイゴン大教会、中央郵便局など19世紀の建築とともに、統一会堂や戦争証跡博物館など見るべきものが多く、一方、商業施設が続々オープンし、お洒落な店が増え、訪れるたびに景観が変わっています。
 
 そんな町中を、2人乗り、時には3人乗りのバイクで通りを行き交う人々。道端に椅子を出し、バリカン片手に10分足らずで最新カットをする名人。もぎたてのフルーツを片手に「安いよ!美味しいよ!」と観光客を呼び止める露天商。人々に逞しさを感じます。
お土産も揃う市内最大の市場、ベンタイン市場をのぞいてみました。


ベンタイン市場のサンダル屋のリエンさん

 「オーダーメイドのサンダルを作ってくれるよ。彼女はボラないから」というガイドさんお墨付きの店を訪ねると、3畳くらいのスペースに、ソールと甲の部分の飾りがところ狭しと並び、外には日本人観光客と大学生のカップルが列を作っていました。店の奥ではか細いリエンさんがサンダルを黙々と製作中。
 
 好みのソールと甲の飾りを選んだ客が、ソールの上に足を乗せると、あとはリエンさんが調整しながら、飾りを鋲で留めて、1足約5分で出来上がり。
 
 値段の基本は交渉制。「ヒールのほうは15万ドン(約840円)。螺鈿細工は13万ドン(約730円)でどう?」とリエンさん。「1足千円もしないの?」と歓喜する筆者に、リエンさんがサンダルを作る手を止めて、初めてニコッと笑顔を見せました。
 


 

取材協力:ベトナム航空

横井弘海(プロフィール)

 慶應義塾大学法学部卒業。テレビ東京アナウンサーを経て、フリー。司会、インタビュー、講演、執筆活動を続ける。駐日大使のインタビュー番組と連載がきっかけとなり、海外観光取材を開始。訪問国は約70ヵ国。著書に朝日新聞社刊「大使夫人」。NPO法人ハートtoハート・ジャパン理事


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