キレイ・ライフスタイル(旅)

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ロマンチック街道を行く 5回目 (横井弘海)

車でロマンティック街道を走る (ランツベルク、ヴィース教会)

ランツベルクの明るい陽射し

 「ドイツを自動車で走りたい!」と衝動にかられて、車を借りました。憧れのアウトバーンは、日本とは反対の右側通行。走行速度制限がもともと速く、皆かなりのスピードで走っているので、細心の注意が必要ですが、片側3車線の一番遅いレーンで走っていても十分満足。一方、起伏に富んだ田舎道は、「ロマンティック街道」という標識に沿ってのんびり行けば、さわやかな空気と豊かな緑を満喫できます。

 ランツベルクという小さな町に立ち寄ってみました。

 中世に東の岩塩の産地バート・ライヒェンハルから西のボーデン湖に至る塩の交易ルート「塩の道」上にあり、歴史的遺産が残る町です。ここでは歴史は忘れて、町を流れるドナウ川の支流レヒ川をザーッと涼しい音を立ながら流れる水辺で遊ぶ子供たちや、色とりどりの壁の建物が取り囲むハウストプラッツに照り付ける陽光を浴びながら、美味しそうにジェラートを食べる人たちを見ていたら、知らぬまに時間が経っていました。

 「ドイツ人は料理も景色もイタリアが大好き」と聞いたことがありますが、どこかイタリアっぽいリゾート気分満点の町でした。

 さて、旅もクライマックスに近づく途中、見逃せない世界遺産「ヴィース教会」を訪れました。教会の中はまばゆくばかりの美しさ。「奇蹟のキリスト」を拝みに来る巡礼者が18世紀から絶えません。でも、教会のまわりの牧場の馬たちは、日がな一日、草を食むばかり。ヴィース教会は「牧場の教会」という意味です。21世紀の今も、静かな牧場の教会であり続けています。牧場の向こうにアルプスの山々が見えてきました。


ヴィース教会と牧場の馬たち

ヴィース教会と牧場の馬たち

<ロマンチック街道特集>

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取材協力:ドイツ政府観光局、ルフトハンザ・ドイツ航空  

文:横井弘海  撮影:渡辺七奈

横井弘海(プロフィール)

 慶應義塾大学法学部卒業。テレビ東京アナウンサーを経て、フリー。司会、インタビュー、講演、執筆活動を続ける。駐日大使のインタビュー番組と連載がきっかけとなり、海外観光取材を開始。訪問国は約70ヵ国。著書に朝日新聞社刊「大使夫人」。NPO法人ハートtoハート・ジャパン理事


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