キレイ・ライフスタイル(旅)

〜最新記事〜

読み込み中

ロマンチック街道を行く 4回目 (横井弘海)

夜警ネコ、ヴェンデルシュタイン (ネルトリンゲン)

ディンケンスビュールの街角

 ロマンティック街道を行く旅は、出会いの旅と言い換えることができるかもしれません。人、風景、美味しい食べ物、そして、猫!

 中世の街並みが破壊されることなく保存されている町は、ローテンブルクばかりではありません。

 中世からの交通の要衝ディンケンスビュールもそのひとつ。昔の家々の窓や玄関を花や植物で美しく飾り、大切に住み続ける。そんな姿勢を真似たいと思いました。

さらに南下して訪れたのは、1万5千年前に隕石が落下してできたリース盆地に発展した町、ネルトリンゲン。空中写真で見ると、ほぼ円形に城壁が旧市街を囲んでいます。マルクト広場に15世紀に建てられた聖ゲオルグ教会の塔のてっぺんから、平らな草原に、明るい茶色の屋根が密集した町の様子がよく見えます。塔の高さは約90メートルあり、「ダニエル」という愛称で呼ばれています。

 ダニエルの塔の上を住居としている夜警さんと三毛猫のヴェンデルシュタインがいます。

 「中世の治安は決して良くありませんでした。だから、城壁で敵の侵入を防ぐ必要があったのでしょう。毎晩、『So G’sell so(そろそろお帰りなさい!)』と町に呼びかけるのが、中世から夜警の仕事でした」と話してくれた夜警さん。

ヴェンデルシュタインもただの猫ではありません。数年前から住み着き、夜警さんと一緒に見学者を迎えることもあれば、気ままに昼寝をしている時もあります。彼の主たる仕事は、塔に入ってくる鳩を勇敢に追い払うこと。今では市から給料?も支払われるれっきとした職員だそうです。


ネルトリンゲンの夜警さんとヴェンデルシュタイン

ネルトリンゲンの夜警さんとヴェンデルシュタイン

<ロマンチック街道特集>

1回目   2回目   3回目    4回目   5回目    6回目    

取材協力:ドイツ政府観光局、ルフトハンザ・ドイツ航空  

文:横井弘海  撮影:渡辺七奈

横井弘海(プロフィール)

 慶應義塾大学法学部卒業。テレビ東京アナウンサーを経て、フリー。司会、インタビュー、講演、執筆活動を続ける。駐日大使のインタビュー番組と連載がきっかけとなり、海外観光取材を開始。訪問国は約70ヵ国。著書に朝日新聞社刊「大使夫人」。NPO法人ハートtoハート・ジャパン理事


page top