キレイ・ライフスタイル(旅)

〜最新記事〜

読み込み中

ロマンチック街道を行く 3回目 (横井弘海)

コウノトリが幸せを運ぶ中世の町 (ローテンブルク)

ローテンブルクのコウノトリ

 ローテンブルクは、ドイツ南部、タウバー川を望む丘にある「中世の宝石」と謳われる町です。神聖ローマ帝国の自由都市として栄えたものの、歴史の変遷の中で、17世紀に町は発展を止めてしまいます。しかし、それが功を奏し、中世の街並みが今に残されることになりました。

 町は、城壁をぐるり一周しても1時間というコンパクトな大きさ。城壁には、一部13世紀に築かれたものも残っています。旅人は、石畳の道を歩きながら、中世にタイムスリップしていきます。

 町の中心、マルクト広場に面した市庁舎に隣接する市議宴会館の仕掛け時計は、毎時、多くの人を集めます。30年戦争のさなか、当時の市長がワインの大ジョッキを一気に飲み干して町を救ったという伝説に基づいて、市長の人形がワインを飲み干す様子がご愛敬。

 軒を連ねる中世の店構えの店舗は、日本でも大人気のクリスマス用品専門店「ケーテ ウォルファルト」、「シュネーバル(雪の玉)」と呼ばれる伝統菓子を売る「シュトリフラー」や数々の土産物店などで、買い物や食事の楽しみも、この町の人気を上げています。

 ところで、ドイツの国鳥でもあるコウノトリは、春告鳥。毎年、飛来して、マルクス塔の横にある建物の屋根に巣を作ります。欧州では「コウノトリが住む家は幸せになる」と信じられています。夜明けとともに、緑あふれるタウパー渓谷に飛びだし、夕暮れの町に戻り、羽を休める彼ら。静かな町の雰囲気を味わえる早朝に散歩をしたら、彼らが優雅に羽を広げる姿に出会えるかもしれません。


ローテンブルク からくり時計

<ロマンチック街道特集>

1回目   2回目   3回目    4回目   5回目    6回目    

取材協力:ドイツ政府観光局、ルフトハンザ・ドイツ航空  

文:横井弘海  撮影:渡辺七奈

横井弘海(プロフィール)

 慶應義塾大学法学部卒業。テレビ東京アナウンサーを経て、フリー。司会、インタビュー、講演、執筆活動を続ける。駐日大使のインタビュー番組と連載がきっかけとなり、海外観光取材を開始。訪問国は約70ヵ国。著書に朝日新聞社刊「大使夫人」。NPO法人ハートtoハート・ジャパン理事


page top