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ロマンチック街道を行く 2回目 (横井弘海)

旅のスタートをワインで乾杯 (ヴュルツブルク)

レジデンツの天井の間

 「まずは旅の無事を祈って!」と、ワインで乾杯して旅のスタートを切りました。ロマンティック街道の北の拠点、ヴュルツブルクの名産はフランケンワイン。

 日本からのゲートウェイ、フランクフルトから125キロ南東のマイン川上流にあるこの町は、人口12.5万人。なだらかな丘陵に広がる緑は、一面のブドウ畑です。

 ヴュルツブルクは歴代の司教領主の下で発展してきました。13世紀から18世紀まで大司教の居城兼要塞として使用されていた町のシンボル「マリエンベルク要塞」は小高い丘から町を見おろしていますが、頑丈そうな石組みの下の東南斜面もブドウ畑です。

 「ボックスボイテル」と呼ばれる下膨れのボトルに詰められたフランケンワイン。ミューラー・トゥルガウ、シルバーナ、リースリングなど、ミネラルたっぷりの辛口の白ワインがおすすめです。

 ところで、この町で見逃せないものに、世界遺産に登録された「レジデンツ」があります。18世紀に入り、政局が安定し、もはや戦争に備えた要塞に住む必要のなくなった大司教が建てた豪華な宮殿です。入口を入ると、思わず見上げる「階段の間」。天井には18×32メートルという世界最大のフレスコ画があります。当時に考えられていた四大陸の情景が生き生きと描かれた、ヴェネツィアの画家ティエポロ作です。絵が完成した時は絶対に崩れると言われたそうですが、21世紀もいまだ健在。実は、第二次世界大戦時の空襲により、町の中心部は壊滅的な被害を受け、レジデンツも爆風で壊れたのですが、天井画は奇跡的に難を逃れたそうです。


ヴュルツブルクの街並みとブドウ畑

ヴュルツブルクの街並みとブドウ畑

<ロマンチック街道特集>

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取材協力:ドイツ政府観光局、ルフトハンザ・ドイツ航空  

文:横井弘海  撮影:渡辺七奈

横井弘海(プロフィール)

 慶應義塾大学法学部卒業。テレビ東京アナウンサーを経て、フリー。司会、インタビュー、講演、執筆活動を続ける。駐日大使のインタビュー番組と連載がきっかけとなり、海外観光取材を開始。訪問国は約70ヵ国。著書に朝日新聞社刊「大使夫人」。NPO法人ハートtoハート・ジャパン理事


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