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「キレイライフのためのマネー塾」 (風呂内 亜矢)
   第17回 マンションは単独名義で買うか、夫婦共同名義で買うか


 独身でマンションを買いたいという方もいらっしゃるかもしれません。マンション購入を結婚前と後のどちらにするか、名義についてどんな選択肢があるのかも理解しておけば、より自分に合った方法を選べるかもしれません。

<共同名義で購入する場合の注意点>

 夫婦の名義でマンションを購入すると、夫も妻も住宅ローン減税を受けられるため有利と考える人もいます。今年の購入だと、条件を満たせば住宅ローン減税は年末ローン残高4000万円まで、残高に対して1%・10年間の最大400万円が所得税などから減税されます。夫婦がそれぞれ年収700万円以上のケースなどでは所得税が40万円程度になるため、8000万円の住宅ローンを借りる場合に4000万円ずつの借り入れにすることで減税効果を倍にできる可能性もあります。

 ただし、出産などで妻の収入が減った場合、返済が苦しくなります。所得税が少なくなると、減税効果も当初の予定ほど得られません。ローン契約者に万が一のことが起こった場合に保険金でローンが完済される「団体信用生命保険」も各々が加入するため、夫が亡くなった場合でも妻名義の返済は続きます。

 また、離婚する事態になった場合、物件がローン残高以上で売れるかなど、現金に比べて財産分与に手間がかかります。

 

<単独名義で購入する場合の注意点>

 独身時代に自分の単独名義でマンションを購入していた場合はどんな注意点があるでしょうか。マンションの名義が100%自分であるにも関わらず、夫婦で住宅ローンを返済した場合、パートナーが負担した返済のための費用は贈与になります。通常、年間110万円までの贈与は非課税ですが、超える部分については贈与税がかかります。

 ローンの返済は名義人本人が行い、生活費などをパートナーに負担してもらい折り合いをつけるか、一緒にローンを返済するけれど贈与税を避けたい場合にはマンションの所有権の持分を費用負担に応じて移転登記するなどの対応が必要になります。

 ちなみに婚姻期間が20年以上の夫婦になると住宅を取得するための金銭の贈与に配偶者控除があります。通常の年間110万円に加えて最高2000万円まで贈与税がかかりません。完済した自分の物件は人に貸し、20年間で築いた貯蓄で持分が半分ずつの夫婦の住まいを購入することなどもしやすくなります。

 

 独身でマンション購入を考えている人は、結婚後に想定されることや、共同名義のメリット・デメリットなども知っておくと良いでしょう。自分にとってより望ましい購入のタイミングを検討することもできますし、生活の変化にも慌てずに済みます。



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風呂内 亜矢(ふろうち あや)

ファイナンシャルプランナー、マンションオーナー
 
  <プロフィール>

風呂内 亜矢(ふろうち あや)
ファイナンシャルプランナー。
CFP®認定者、1級ファイナンシャル・プランニング技能士、
宅地建物取引主任者。

1978年生まれ。岡山出身。
IT企業に勤めていた26歳のとき、
貯金80万円で自宅用としてマンションを衝動買いしたものの、
物件価格以外にも費用がかかることを知り、
あわててお金の勉強と貯金を始める。
現在は自宅を含め夫婦で4つの物件を保有し、
賃料収入を得ている。
テレビ、ラジオ、雑誌、新聞などで「お金に関する情報」
を精力的に発信している。

公式ツイッター:@furouchiaya

公式HP:http://www.furouchi.com/


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