住宅ローン控除に必要な書類の準備はおすみですか?
(風呂内 亜矢)
2013年中にマイホームを購入した方は年明けに確定申告を行うことで住宅ローン減税の還付金を受け取ることができます。申告に必要な書類が手元にあるか、ない場合でも入手方法があらかじめわかっていれば安心です。
<確定申告に必要な書類>
□住民票の写し
※市区町村役場で取得します。
取得後6ヶ月以内に入居し、継続して住んでいるかの証明をします。
□住宅取得資金に係る借入金の年末残高等証明書
※10〜12月頃、金融機関から郵送で届きます。
年末の残高を証明し、還付金の計算の基となります。
□家屋の登記事項証明書/請負契約書の写し/売買契約書の写し など
※新築又は取得年月日、取得対価の額、床面積50㎡以上などを確認・証明します。
□源泉徴収票
※会社からもらい、原本を提出します。
□確定申告書
□(特定増改築等)住宅借入金等特別控除額の計算明細書
※確定申告書に添付して提出します。
税務署でももらえます。国税局のHPから印刷もできます。
*その他、敷地の取得や認定長期優良住宅、低炭素建築物などの特例を受ける場合はその証明書も必要です。あらかじめ管轄の税務署に確認をし、書類一式と「認印」を持って税務署に行けば作成から提出まで行えます。
「確定申告書」や「(特定増改築等)住宅借入金等特別控除額の計算明細書」は税務署でもらえます。その他の書類を一式持っていけば書き方も教えてくれ、そのまま提出できます(認印をお忘れなく)。一部の税務署では例年2〜3月の間で2日ほど日曜日に相談や受付を実施しているところもあります。管轄の税務署の予定を確認しておくとよいでしょう。
はじめての方は税務署で教えてもらいながら作成すると楽ですが、税務署に出向くのが難しい、待ち時間がもったいないと感じる方はインターネットを使う方法もあります。書類の作成・提出まで行うe-taxを使う方法(住民基本台帳カードやカードリーダなどが必要)や、書類作成まではインターネットで行って印刷・郵送を手作業で行う方法も選べます。
<2年目以降は年末調整で>
会社員の方で、すでに昨年以降に確定申告をしている方は年末調整で住宅ローン減税が受けられます。会社に「給与所得者の住宅借入金等特別控除申告書」と「住宅取得資金に係る借入金の年末残高等証明書」を提出するだけです。
<年末調整に必要な書類>
□給与所得者の住宅借入金等特別控除申告書
※確定申告をした年の10月頃、控除を受けられる残りの年数分がまとめて届きます。
まとめて届くため、なくならないように注意が必要です。
なくしてしまった場合は税務署に再発行を依頼します。
□住宅取得資金に係る借入金の年末残高等証明書
※初年度と同じように10〜12月頃、金融機関から郵送で届きます。
もしも、マイホームを買ったけれども確定申告をしていなくて数年経過してしまった方は、5年以内であれば遡って控除が受けられます。
また、転職をした場合などは年末調整で手続きできない場合がありますので、その場合には確定申告が必要です。会社員以外の自営業の方などは毎年確定申告が必要です。
そろそろ手元に届き始めている書類もあるかと思いますので、スムーズに手続きできるように分かりやすい場所に保管しておくといいですね。

風呂内 亜矢(ふろうち あや)
ファイナンシャルプランナー、マンションオーナー
<プロフィール>
1978年生まれ。岡山出身。26歳の時、自宅用としてマンションを購入。
その後、投資不動産会社に転職&上京。購入したマンションの賃貸経営をスタートする。
はじめてのマンション購入時に物件価格以外にも費用がかかること、修繕積立金などの費用上昇があることを知り、
慌ててお金の勉強と貯蓄を始める。3回以上見ても欲しい物だけを買う、友人との食事はディナーではなくランチに切り替えるなどの節約を始める。
自身の購入体験と、営業時代に受けたご相談などを元にテレビ、ラジオ、新聞、雑誌、セミナーなどでお金に関する情報を発信している。
現在は夫婦で4部屋のマンションを保有。
CFP(R)認定者、宅地建物取引主任者、住宅ローンアドバイザー